こんなのもいる

日々考えていることを書き残しています

昔の方が仕事は楽だったんじゃないかな

昔といっても30〜40年前、1980〜90年代初めくらいを

イメージしています。

 

一家に一台パソコン、プリンタはなかったです。

あっても、ワープロ

手書きじゃなくて、明朝体で印刷できれば御の字で、

見栄えやデザインのクオリティが低い文書や会議資料でも、

まあ、いいだろう、とされていました。

 

個人が、出版社や取次から直接、本やCDなど商品が買えなかったので、

時間がかかることもやむをえず、

お店に頼んで、取り寄せてもらいました。

送料はかからないけれど、

バーゲンセールはないので、

お店が定価で売ってもお客から文句は言われませんでした。

 

外食は、お店のバリエーションが少なかったです。

食べ比べや批評サイトはないので、

まあこんなものか、程度の味が出せれば

お店はやっていけたようです。

 

人海戦術でこなすような仕事も多かったから、

仕事に対するセンスが足りなかったり、

多少、受け身の姿勢でも、それなりに

居場所や仕事はありました。

 

今は、基本的に、

日本国内や世界と比較して、

クオリティの高い仕事内容やサービスを

要求されます。

同じサービスでも、

なぜこっちの会社のような金額や納期でできないのか、と

比較表をつきつけられます。

 

サービスを受けるお客としては、

安くてよいサービスを受けられるのはいいことなんだけど、

サービス提供側としては、業界最安値や業界最高級と

比べられて、同じものを出せと言われても、

正直、無理っす、ということもあります。

ネット通販の最安値を示されても、

まちの電器屋では、その値段では出せません。

まちの印刷屋では、大量枚数のカラー印刷物の翌日納品はできません。

その結果、商売が難しくなって、まちのお店が閉店していきます。

シャッター通りの出来上がり。

 

そう考えると、 グローバルではなく、

ある一定の範囲で、社会や経済が成り立っていた頃の方が、

働きやすい、生きやすい世の中だったかもしれません。

自分達の便利さを追い求めた結果、

自分達の首を締めることになったのかな、

と、こんなのさんは、考えました。