お役所はPDCAを回すのに4~5年かかる
10年くらい前からでしょうか、
行政の仕事のやり方にPDCAサイクルを取り入れよう、と言われたのは。
でも、うまくいっているケースって、
あまりないようです。
その理由は、1回回すのに、超絶に時間がかかるから、ではないでしょうか。
行政が何か事業を行う場合、
1.何か課題がある。そこで、2.をするための予算を獲得する。
2.何が課題か分析するため、専門家や住民と一緒に調査したり、考える。
そして、3.をするための予算を獲得する。
3.解決手法を考える。そして、4.をするための予算を獲得する。
4.解決手法を実施してみる。そして、5.をするための予算を獲得する。
5.解決手法を実施した結果を振り返る。
という手順をふむようですが、
1つ進めるのに、普通、1年かかります。
また、予算がつかなかったら、やりません。
途中で予算がつかなくなったら、そこまでで、終了です。
なので、課題を見つけて、事業を考えて、検証が終わるまで、1回に4~5年かかるのです。
あと、2.で専門家や住民を入れるのは、
行政担当者だけではうまくできないこともありますし、
行政担当者だけでうまくできることがわかっていても、
専門家や住民をいれないとは何事か、というお叱りをうけるので、
あえて、わざわざ、無駄に、 専門家や住民を入れます。
これじゃ、今、進行中の行政課題にスピーディーに対応する、
ということはできませんし、世の中の流れに乗り遅れますって。
ブームに乗ろうとしたら、やるころにはブームが終わってた、
ということがよく起こるわけです。
なので、とても残念なお話ですが、
今起こっている課題に対して、行政が迅速に対応することを
期待しないほうがいいと、こんなのさんは、思いました。