社長からの手紙が来た
「社長に会わせろ!」と
窓口で騒いでいる人を、見かけます。
役所だと、知事に会わせろ、市長に会わせろ、と。
そして、「社長の名前で送られてきた手紙を持っているので、
それに書いてあることについて、直接会って話がしたい」そうで。
どんな手紙かというと、料金値上げや税金徴収のお知らせ。
社長や市長に直談判して、値上げや徴収を免除してもらいたいんだって。
社長や市長の名前が書いてある手紙を持って来れば、
気軽に、簡単に、会えるとお考えらしい。
会ったら、自分の主張を受け入れてもらえるとお考えらしい。
いやいや、そんなこと、ありませんから。
社長や市長の名前で来た手紙って、そんなに重いものなのかね。
直筆じゃなくって、印刷されたものだよ。
何千人も、何万人にも送っているものだよ。
もし、話ができたとしても、即決で、
あなただけ特別に免除しましょう、
なんてこと、あるわけがない。
うーむ、普段は平等、公平な世の中でなければいけないと言いながら、
自分については、不平等、不公平に扱ってもらいたい、
と言ってくる感覚がわからないな、
と、こんなのさんは、思いました。