老人のユートピアは若者のディストピアか
というものが公表されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000106854.html
これによると、厚生年金保険受給者の平均年金月額は、
平成26年度末現在で、老齢年金は14万8千円 となっています。
また、 国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、
平成26年度末現在で5万4千円、平成 26年度新規裁定者で5万1千円となっています。
それぞれ、12をかけると年額になるので、
厚生年金の年額は、1,776,000円、
国民年金の年額は、648,000円 となります。
一方、平成26年賃金構造基本統計調査結果によると
高卒1年目の平均初任給は158.8万円、
大卒1年目の平均初任給は200.4万円 だそうです。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/14/01.html
厚生年金をもらう夫と国民年金をもらう妻、
という世帯だと、世帯での年金収入額は、年額約240万円
という計算になるのかな。
大卒1年目の年収より多いね。
多くの老人の皆様は、もらえている年金の額が足りないので、
もっとくれ、税金をまけろ、色々なものの料金を減額・無料にしろ、
という要求をしています。
年金を増やしたり、料金を無料にした分のお金は
高卒1年目や大卒1年目の人々を含めた
現役世代から徴収する年金や税金等から補填されます。増税することもあります。
あるいは、現役世代が将来使う分を、前倒しで使います。
さて、新社会人は、これまで学生割引料金や学生向けサービスを受けていましたが、
働きはじめると、一般料金を払うことになります。
こういうことかな。
高齢者:シルバーパスで交通費無料、シルバー料金で入場料割引、
ういたお金で豪華なランチ。
新社会人:学割使えず交通費増額、学生料金でなく一般料金で入場料増額、
お金を節約するため、ファミレスのドリンクバーで粘る。
高齢者は、これまで頑張ってきたからサービスされて当たり前、
新社会人は、これから給料が増えるから我慢しなさい、ってことかな。
毎年昇給する時代は、終わったんですけどね。
お金が足りないなら、結婚して共働きすればいい、ってことかな。
高齢者のサービス維持・向上のために
若者世代は結婚して共働きしましょうってことかな。
すごい社会になったもんだ、と
こんなのさんは、考えました。